教育の在り方

猛暑日が続く中、職場では温度管理がされているので幾分マシではありますが扇風機もクーラーもなかった小中学生時代は汗をかきながら授業を受けていた記憶があります。


今でこそ小中学にはクーラーが設置されているそうですが、クーラーの導入時は生徒、教員にとって革命的な変化だったのではないでしょうか。



さて、クーラー導入も変化の一つですが近頃教育の在り方が徐々に変わろうとしてきています。


文部科学省から国立大学の教員養成系や人文社会学系の学部、大学院の廃止や、縮小をするよう通達が出されました。


企業の競争力強化には理系や実践的な知識を身につけた人材が必要とされる中、その点で見ると人文系学部は軽視されているのでしょう。




他にも現在、地方の一学年が一クラス以下の公立小学校は近隣の学校と統合、または廃校という方針が取られています。


クラス変更がないことで他人との競争意識が養われないということが理由の一つとして挙げられているようです。



教育の在り方とはいったいなんなのか、私達は競争をするために学問を学んできたのでしょうか。
そうではないはずです。



最も自分が学びたい多岐にわたる学問の中から選択し、自己の欲求のままに学ぶ。

その結果として社会に出た後も多くの人がそれぞれの知識を持ち合いさらに多様な考え方が生まれるのだと思います。


特に人文学部は教養として重要な学問が多くあり、その学部の廃止や縮小は決して行うべきではないと考えます。



一クラス以下の学校の統廃合の件に関しては競争力を養うことがそれほど重要なことなのでしょうか。
生徒同士、生徒と教員との距離が近い一学年一クラスにしかできない教育というものが必ずあると思います。



大学の学部を廃止、縮小、小学校の統廃合。教育は人の将来、国の将来を左右する大変デリケートな問題です。
学生のためなのか、それとも大人の都合なのかこの辺りをもう一度検討願いたいものです。



…と文系出身で一学年一クラス以下の小学校に通っていたハイブリッドな私が思った素直な感想です。