フカヒレはアオザメ




"鮫が人を好んで食べることはない。人間の肉の味はどちらかといえば鮫の嗜好にはあわないのだ"


村上春樹東京奇譚集』 p.45  2005





鮫にどのような印象を持つでしょうか。
鮫の容姿や某有名映画のイメージから凶暴で危険な生き物だと考える人が多いと思います。



確かに毎年世界中で遊泳中に鮫に襲われ被害に遭ったというニュースを聞きますが鮫の多くはおとなしく臆病であり、人に危害を加える生き物ではありません。



現在約500種類の鮫が確認されていますがその中でも人を襲う危険性があるのは6種類のみだと言われています。



・イタチザメ
・アオザメ
・ヨゴレ




特に上から3種類の鮫は非常に凶暴であり、世界中で被害報告が確認されています。



なんだやっぱり鮫は危険なんじゃないかと思われるかもしれませんが逆に言うとこの6種以外の鮫は凶暴でなく、自分の意思で人に危害を加えることはないということです。




上記のイタチザメは日本でも確認されており、沖縄では漁師が釣った魚や仕掛けた罠がイタチザメに食い荒らされることから、イタチザメの駆除を進めています。
その駆除されたイタチザメの歯は沖縄の飲食店の店内に飾られていることがあり、イタチザメの一度掴んだら離さないアゴの強さにあやかり、「お客さんが離れないように」という意味合いが込められています。




学生時代に行った沖縄の個人経営の飲食店でもイタチザメの歯が飾られており当時実物を見ることができて喜んでいた記憶があります。





大変料理上手な店主で客が離れることはないだろうなと素人ながらに思いました。