地方創生その前に

「地方創生」とは現政権の大きなテーマであり、重点政策に掲げられています。


都市部への人口集中により、少子高齢化、過疎化がどんどん進む地方を(1)若年層の就労・結婚・子育て支援、(2)東京一極集中の歯止め、(3)地域課題の解決、といった基本方針のもと、議論を交わし地方に活力を取り戻すという政策です。


メディアから読み取る限りでは地方の産業や文化、伝統、教育、スポーツに目を向けて地方に人を呼び込もう、目を向けてもらおうという側面が強い気がします。


この政策に関する情報がメディアに度々取り上げられているからなのか、先日地元の集まりに参加した時も自分達の町についての不満、改善点が議論されていました。


その話の中で印象に残ったのは地区内から次々と小売店が撤退しているという事実。

確かに私が小学生の頃にはスーパーや商店が幾つかありましたがいつの間にか区内に残るのは老夫婦が営む小さな商店が一つだけとなっています。


地区を出て、町内の最寄りスーパーに行くまでは自転車で30分以上もかかり、車のない高齢者や身体の不自由な方には大変厳しい状況です。


この状況に高齢化が進む地元の人からは不安そうな声が出ていました。

地方創生という大きなテーマは立派なことですが地方に目を向けてもらう取り組みの以前に、地方の住民の最低限の生活をサポートするための議論はされているのかなと思いました。


この問題点に関して改善に近づけられそうな職種に就いている私も出来る限りの事はしたいなと考えています。




友人から借りた「限界集落株式会社」
約1年借りっぱなしですごめんね。

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