諸行無常の響きあり

テレビの普及、娯楽の多様化により衰退したかに思われたラジオ業界がラジオ視聴アプリ「radiko」の登場によって徐々に盛り返しをしてきています。


また東日本大震災を始めとした大規模災害時に電気が使えず、情報が遮断され現在の状況が把握できないそんな時に活躍したのがラジオでありその重要性が再確認されていますね。


そんなラジオ業界ですがここ20年ほどで大きく変化したことが一つあります。


リスナーの投稿が「ハガキ」から「メール」へと変わったのです。


もちろん現在でもハガキでの投稿でも全く問題ないのですが主な投稿方法がメールへと変化したことで投稿の敷居が低くなったこともラジオ業界の巻き返しの要因なのかもしれません。

投稿の敷居が低いというのは、メールはハガキに比べ連続投稿ができ、お金もかからず投稿がしやすくなったということ。
ハガキ投稿はハガキ代、切手代がかかり、何枚も投稿をしようものなら結構な額がかかってしまいます。

ラジオは金銭面で"いい趣味"だったんですね。


投稿を受け付けるラジオ作家はこのハガキからメールへの変化に少し寂しさを感じているみたいです。

というのもメールはハガキよりも感情が伝わりにくくどこか冷めた印象を受けてしまうことがあるそう。

ハガキ投稿が一般的だった頃は、パーソナリティーに読んでもらいたいが為にハガキをカラフルに彩ったり、構成に不満があるリスナーからは鉛筆で殴り書きの文章が送られてきたそうです。


ラジオアプリが普及し、メール投稿が一般的になり投稿のしやすさからリスナーが増えていることは確かに喜ばしいことかもしれませんが、それと同時に、何か失われてしまったものがあるような気がしてしまいます。
それを「時代の変化」という言葉で終わらせてしまうのは少し簡単過ぎますが、それは仕方のないことなのかもしれません。




父との共通の話題の一つです。