レインボー

「草食系男子、イクメン、家事手伝い」



というように日本では度々、一つの事象に名前を付けて肩書きを持たせようとします



ここで言いたいのは、人はそれぞれ違う性格を持っていて、いわゆる草食系男子やイクメンの中にも色々な人がいるわけです



家事手伝いにも様々な事情を持つ人だっているにもかかわらず、家事手伝い=ニートというようなニュアンスが含まれており
物事を一括りにすることは受け取る側としては理解がしやすいのかもしれませんが当事者側からすると「なんて肩書きをつけてくれたんだ!」と迷惑であると感じる人も多いと思います



その一括りにまとめて理解しようというネーミングの発信源は大方メディアであり、それに左右される私たちはどこかメディアの手のひらで踊らされている感覚をぬぐえません



学生の頃留学生に日本人はなぜこんなにも肩書きを付けたがるのかということを聞かれ、なるほど確かにそうだなと思った記憶があります



最近よく耳にするのはLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャルトランスジェンダーの頭文字)



4つの言葉の頭文字をとってLGBTと表現されていますが
実際のところは皆それぞれ性格が違うように、LGBTの4つの区分で綺麗に分かれるのかというとそうでもないようです
G寄りのBという人もいればL寄りのBという人もいるそう



LGBTという表現の名付け親はどなたなのか定かではありませんがおそらく性的少数者の中にも様々な人がいて一括りにしてネーミングをつけられるほど簡単な問題ではないとわかっているにもかかわらず、社会に自分達の存在を主張していくためにはLGBTという肩書きを付けざるを得なかったのではないかと思います



要は最近よく耳にするLGBTというワードは草食系男子、イクメン、家事手伝いというような肩書きの付け方とは根本的に違いがあるのかもしれないなという話です